職場の部下が上司である自分をすぐに頼り、なかなか自立してくれない。そんな悩みを抱えている人がいます。
どうしたらいいでしょうか。まず理解することが5つ、試してみたいことが5つあります。
理解すること5つ
依存的な部下は「失敗を避けたい」心理を持っている
依存的な部下は、自信がない、ミスを極度に恐れる、責任を負いたくないといった心理を持っていることが多いです。
そのため、指示を仰ぐことで「正解を教えてもらう」ことで安心しようとします。
すぐに自立を求めると逆効果になることがある
「もっと自分で考えろ」と厳しく指導すると、さらに萎縮し、ますます頼るようになることがあります。
段階的に考える力を伸ばす工夫が必要です。
「頼られる側」にも習慣ができてしまっている
依存的な部下に対し、上司がすぐに答えを与えることが続くと、その習慣が定着してしまいます。
上司の対応も、部下の依存を助長している可能性があるため、見直す必要があります。
部下によって「考える力」のレベルは異なる
依存的な部下にも、経験やスキルによって「どこまで考えられるか」に差があります。
全員に同じレベルの自立を求めるのではなく、その人に合った指導をすることが大切です。
「教える」と「考えさせる」は異なる
依存的な部下には、ただ答えを与えるのではなく、「考える習慣」を身につけさせることが重要です。
そのためには、上司の質問の仕方や接し方を工夫する必要があります。
試してみたいこと5つ
すぐに答えを与えず、質問で返す
何か相談されたときに、すぐに解決策を教えるのではなく、「君はどう考える?」「もし上司がいなかったら、どうする?」と問い返します。
これにより、自分で考える習慣をつけることができます。
「選択肢を考えさせる」指導をする
「AとB、どちらが適切だと思う?」と、いくつかの選択肢を考えさせる形にすると、完全な正解を求めるよりも、柔軟に考える力がつきます。
初めのうちは選択肢を一緒に作り、その後は部下自身に考えさせるようにすると、徐々に自立心が育ちます。
判断基準を明確に伝える
依存的な部下は、「何を基準に判断すればいいのか」が分からないことが多いです。
業務の判断基準や優先順位を明確に伝えることで、自分で考えて動けるようになります。
成功体験を積ませ、小さな責任を与える
いきなり大きな判断を求めるのではなく、「この範囲のことは君に任せる」「ここまでは自由にやっていい」と、少しずつ裁量を増やしていきます。
成功体験を積ませることで、自信がつき、自立した行動が取れるようになります。
「決めるのは君だよ」と伝える社内文化を作る
依存的な部下は、「上司の判断がないと動けない」と思い込んでいます。
「君の判断を尊重する」「上司としてサポートはするけど、決めるのは君だよ」と伝え続けることで、少しずつ「自分で考えて動く」意識を持たせることができます。
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