やる気のない部下に手を焼いている上司は少なくありません。どのように指導したらよいでしょうか。
理解することが5つ、試してみたいことが5つあります。
理解すること5つ
「やる気がないように見える」理由はさまざま
やる気が感じられない理由には、さまざまな要因が考えられます。
仕事にたいする興味が持てない、指示が分かりにくい、適切な評価を受けていない、個人的な悩みを抱えている、健康面で問題があるなど。
やる気は環境によって左右される
部下のやる気は、職場の文化、上司との関係、仕事内容、フィードバックの仕方によって大きく変わります。
上司はその多くをマネジメントできる立場です。
「やる気がない」のではなく「やる気を出せる状態ではない」かもしれない
過去に頑張ったのに報われなかった経験があったり、自信を失っていたりする可能性があります。
モチベーションが高い従業員でも、何らかの理由でやる気を喪失することがよくあります。
上司の期待と部下の価値観がズレていることがある
「主体的に動いてほしい」と思っていても、部下が「言われたことを正確にやるのが大事」と考えている場合があります。
このようなミスマッチが生じると、「やる気のなさ」だと感じてしまうことがあります。
やる気は内側からではなく、外からの働きかけで引き出されることが多い
「もっとやる気を出せ」と叱責することに効果はありません。やる気は自由自在に引っ込めたり出したりするものではありません。
小さな成功体験やポジティブなフィードバックを通じて、徐々に高めることが重要です。
試してみたいこと5つ
「やる気がない理由」を探るために対話する
まずは部下と1対1で話し、何が障害になっているのかを探る必要があります。
仕事の内容に興味がないのか?評価されていないと感じているのか?何か個人的な悩みがあるのか?などを聞いてみます。
明確な目標を設定し、小さな成功を積ませる
いきなり大きな課題を任せるのではなく、「これならできる」というレベルの目標を設定し、達成感を感じさせましょう。
成功体験が増えると、仕事全般にやる気が湧きやすくなります。
ポジティブなフィードバックを増やす
「ダメ出し」ばかりではなく、「できたこと」にフォーカスして伝えるようにします。
「〇〇の部分がよかった」「前より成長している」と具体的にほめることで、モチベーションを上げます。
本人が興味を持てる仕事を探る
すべての業務が楽しいわけではありませんが、その部下が得意なことや興味を持てる分野を見つけるようにします。
可能であれば、部下の役割をそこにシフトさせることで、意欲が向上する可能性があります。
「どうすればよくなると思う?」と本人に考えさせる
受け身の姿勢が強い部下には、「どうしたらもっと仕事がやりやすくなると思う?」と質問し、自分で考える機会を与えます。
自分で考えた改善策には責任感を持ちやすくなるものです。
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