なぜか仕事の報告ができない部下がいる。そんな悩みを抱えている上司の方がいます。
その部下に何度言っても、仕事の報告が遅れる。問題が起きてから報告にくる。そんなときはどう指導したらいいでしょうか。
まず理解したいことが5つ、試してみたいことが5つあります。
理解したいこと5つ
「報連相ができない理由」は人によって異なる
そもそも報連相の重要性を理解していない、報告するタイミングが分からない、上司に話しかけるのが苦手、問題を自分で解決しようとする、など理由は様々です。
部下の特性を見極めることが重要です。
「問題が起きてから報告する」のは防衛反応の可能性がある
失敗やミスを上司に報告すると怒られると思っている場合、ギリギリまで隠してしまうことがあります。
ミスを責める文化があると、ますます報告が遅くなる傾向があります。
報連相の基準が曖昧な場合、部下は動けない
「どこまで報告すればいいのか」「どのタイミングで相談すればいいのか」が分かっていない可能性があります。
基準が明確でないと、部下は「これくらいなら大丈夫だろう」と勝手に判断してしまいます。
上司との関係性が影響することもある
部下が上司に対して「話しかけづらい」「忙しそうで迷惑をかけたくない」と感じていると、報告を後回しにすることがあります。
上司側も、部下が相談しやすい環境を作ることが求められます。
「何度言っても直らない」のは指導の方法が合っていない可能性がある
口頭で何度も伝えても改善しない場合、部下が「報連相の重要性」を本質的に理解していない、もしくは指導の方法が適切でない可能性があります。
言い方やルールの仕組みを見直す必要があります。
試してみたいこと5つ
報連相のルールを明確にする
「どんな内容を、どのタイミングで、どの手段で報告すればいいか」を具体的に決めます。
例えば、「進捗が50%になったら報告」「問題が発生した時点でLINEで報告」「毎日17時に進捗をメール」など、明確なルールを作ることで迷いをなくします。
報告しやすい環境を作る
部下が話しかけにくいと感じている場合、定期的に「どう?進んでる?」と軽く声をかけたり、1on1ミーティングを導入したりすると、報告のハードルを下げることができます。
「報告しやすい雰囲気」を意識的に作ることが重要です。
「報告をしないことのリスク」を伝える
ただ「報告しろ」と言うのではなく、「なぜ報連相が重要なのか」を具体的に伝えることで、部下の意識を変えることができます。
例えば、「問題が早めに共有されれば、解決策が早く見つかる」「報告が遅れると、会社全体に迷惑がかかる」といったことを納得させます。
報告ができたときにポジティブなフィードバックをする
報告をしなかったときに叱るだけではなく、報連相ができたときに「早めに報告してくれて助かったよ」とポジティブに評価しましょう。
そうすることで、部下は「報告すると良いことがある」と学び、習慣化しやすくなります。
最初は「強制的な仕組み」を作る
なかなか報連相の習慣が定着しない場合は、最初は「〇〇をしたら必ず報告」と義務化するのも手です。
例えば、「毎日終業前に進捗を報告する」「トラブル発生時は5分以内に連絡」など、ルールとして強制することで習慣をつけさせます。慣れてきたら、徐々に自主的な報告に移行させるのが理想的です。
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