雑用のような仕事しか任せてもらえない

会社で雑用のような仕事しか任せてもらえない。同僚のなかで自分だけまともな仕事を割り当てられない。

そんなときは、どうすればいいでしょうか。

理解すること5つ

仕事の割り振りは「スキル」だけでなく「信頼関係」による

雑用ばかり任される理由は、能力の問題ではなく「上司からの信頼不足」である可能性が高いです。

上司は「頼みやすい人」に雑用を振り、「信頼できる人」に重要な仕事を任せる傾向があります。

「できる人」に仕事が集中し、「できると見なされていない人」には仕事が回らない

実力があっても、上司が「この人に任せるとリスクがある」と感じると、重要な仕事は振られません。

逆に、上司の期待に応え続ける人には、さらに大きな仕事が回ってきます。

職場では「役割」が固定化されやすい

一度「雑用係」のイメージがつくと、それを覆すのは難しいです。

「この人はこういう仕事をする人」とレッテルを貼られると、周囲の期待もそれに引っ張られます。

雑用も「こなすだけ」ではなく「価値を高める」ことで評価される

どんな仕事も工夫次第で評価されることがあります。

例えば、単純作業でも効率化したり、見えない価値を言語化してアピールできれば、評価されやすくなります。

「仕事をもらえない」のは、評価される機会が少ないから

雑用ばかりやっていると、そもそも能力を発揮する場がないため、評価のしようがなくなります。

重要な仕事をもらうためには、自ら動いて「挑戦の場」を作る必要があります。

試してみたいアクション12

以下の12個のアクションを参考にして、あなたの状況に合わせたアクションプランを練ってみましょう。

1．どんなに小さな仕事でも責任を持つ

仮に、「仕事の責任感がない」とみなされて雑用に回されたとしましょう。その雑用を軽視して雑に仕事をすると、「やはり責任感がない。大きな仕事は任せられない」と悪循環のように評価が下がっていきます。

まずは与えられた業務を100％以上のクオリティでこなすことが最優先です。そこから少しずつ「この人には任せても大丈夫だ」という評価がついていきます。

2．雑用を軽視せずにポジティブにとらえる

雑用の中には、重要な仕事もあります。「アテンドの手配」「会議の資料」など、ミスが許されない雑用は、慎重で信頼できる人に任されがちです。

より大きな仕事と比較して「雑用」を軽視するのではなく、与えられた雑用を丁寧にこなすことで次のチャンスに備えましょう。

3．雑用を「成果として見える形」にする

与えられた雑用をこなすことに終始するのではなく、それを「成果」だと認識されるように工夫しましょう。

たとえば、「こんな工夫をして、その業務の効率を20％改善しました」など、成果をアピールできるようにします。「雑用が終わりました」ではなく「改善しました」と報告できるようにします。

4．上司に「より重要な仕事をやりたい」と意思表示する

上司は「この人は今の仕事で満足しているのでは？」と誤解している可能性があります。

「○○の業務にも関わってみたいです」と積極的に伝えることで、チャンスを得る可能性が高まります。

雑用が続いたときには、「成長のためにもっと挑戦したい」という前向きな意図で、割り当ての理由を聞いてみてもいいでしょう。

5．自分で雑用プラスアルファの仕事を作る

「雑用だけをこなす人」ではなく、「雑用のついでに価値を生み出す人」になると、評価されやすいです。

例えば、「会議の準備」という雑用を任されたときには、議事録のフォーマットを改善したり、データ整理を効率化したりするなどです。

Aという仕事を与えられたら、A1,A2,A3などその関連の仕事を自分で作るようにします。

6．社内の「評価されている人」を観察し、行動を真似る

どんな人が重要な仕事を任されているかを観察し、その人の行動パターンを学びましょう。

例えば、「発言の仕方」「上司との距離感」「どんな仕事の取り組み方をしているか」などに着目してください。

7．同僚の仕事内容を観察し、自分が担当できそうな部分を見つける

同僚に「こういう仕事、もしあれば手伝いたい」とさりげなく伝えておきましょう。こうすることで、周囲にやる気が伝わり、新しい仕事を回してもらえる可能性が高まります。

上司から信頼を得るのが難しい場合は、他の同僚たちの信頼を獲得するようにします。

8．社内で「困っている人」を探して、助けに入る

簡単な雑用ばかりで時間が余っている場合は、他部署でもチームでも、サポートできそうな場面を探してみましょう。

自主的に動く姿勢が「仕事を任せられる人材」だと認識されるきっかけになります。

9．業務日報・報告・会議などで「気づいたこと」を共有する

雑用のように見える仕事でも、工夫や改善の余地はあります。そこで気づいたことを報告できるようになると、「考える力」がある人だと見なされます。

やっている仕事が小さいか大きいかに関係なく、「考える力」がある人にたいしてはチャンスが回ってきます。

10．仕事の幅を広げるためにスキル習得をはじめる

与えられた仕事が簡単で、時間的にも精神的にも余裕があるときには、スキルを磨いておきましょう。

業務に関連する資格、Excelの高度な使い方など、自分が次のステップへ進むための「引き出し」を増やしておきましょう。

11．仕事の評価軸を「誰かの役に立ったかどうか」に変えてみる

仕事の価値を「目立つかどうか」で判断するとつらくなります。「誰かの負担を減らせた」「現場がスムーズに回った」というような裏方の貢献にフォーカスしましょう。

不遇な時期は誰にでもあります。そういった時期でも、貢献することに意識をフォーカスすれば、精神的に腐らずに済みます。

12．転職を視野に入れる

どうしても評価が変わらないなら、その職場は「個人の成長を重視しない環境」かもしれません。

もっと自分を活かせる環境を探すことも、解決策の一つです。

そもそも雑用のような仕事ばかりの職場もあります。成長のために新たなステージを求めましょう。