職場の同僚が遊びに誘ってきたりして距離感が近すぎて困る

職場の同僚が私生活にまで関わろうとしてくる。今後も一緒に仕事をしなくてはならないため、下手に冷たい態度を取ることもできない。

そんなときは、どうしたらよいでしょうか。

理解したいこと5つ

職場の人間関係は「仕事優先」で考えてよい

職場の同僚とは、仕事を円滑に進める関係であれば十分です。プライベートまで深く付き合う義務はありません。

相手は「悪気がない」ことが多い

過度に距離を縮めてくる同僚は、単純に「仲良くなりたい」と思っているだけで、悪意があるわけではないことが多いです。

最初に距離感を明確にしないと、ズルズルと続く

一度OKしてしまうと、相手は「これからも誘って大丈夫な人」と認識してしまいます。早めに適切な距離を取ることが重要です。

職場の人間関係は「適度な距離」が長く続く秘訣

仕事では適度な距離を保つ方が、余計なトラブルを避けられ、長く安定した関係を築けます。

あなたが深い付き合いを望んでいないのであれば、やめておいた方が適切です。

「完全に拒絶する」のではなく「やんわりと距離を置く」のが大切

無理に付き合う必要はありませんが、冷たく接すると職場での空気が悪くなる可能性があります。うまく距離を取る工夫が必要です。

試してみたいアクション12

以下の12個のアクションを参考にして、あなたの状況に合わせたアクションプランを練ってみましょう。

1．「一定のルール」を作る

例えば、「飲み会は職場全体のイベントだけ参加する」「ランチは1人で過ごす時間を大切にしたい」「プライベートは家族との時間が優先」など、マイルールを作りしょう。

周囲にそれとなく伝えておくと、角が立たずに断ることができます。

2．LINEやSNSの返信速度を意図的に遅くする

相手とのやりとりが頻繁で疲れる場合は、即レスを控えるだけでも相手との「心理的な距離感」が調整できます。

相手の期待値を下げることで、関係が自然に落ち着くことがあります。

3．「仕事が忙しい」を理由に断る

仕事中に誘われたときは、「最近ちょっと仕事が立て込んでいて…」「このプロジェクトが終わるまでは気持ちに余裕がなくて…」など、仕事を理由にして自然に断りましょう。

職場でべったりと付き合っていると、プライベートにも進展しがちです。

4．用事があると伝える

終業した後とか、休日の遊びに誘われたときには、予定が入っていることを伝えます。

たとえば、「家族（または別の友人）との予定がある」「お稽古ごと（あるいはジム）に行く」など。

5．「会社とプライベートは分けたい価値観」をやんわり伝える

「家族と過ごす時間を大切にしていて」など、自分の生活スタイルをやんわり伝えることで、誘いを断る理由に一貫性が生まれます。

「あなたが嫌いだから断っているわけではなく、私はそういう価値観だから」というニュアンスを伝えておくと角が立ちません。

6．「最近疲れてて」と体調を理由に断る

体調を理由にすると、相手も深追いしにくくなります。

無理に断る理由（出かける用事など）を作るより、あいまいな体調不良のほうが、相手との関係を壊さずに断れるケースも多いです。

「疲れ気味なのでプライベートは静かに過ごしたい」など、体調面に価値観をプラスするとより強力です。

7．第三者の前での関わり方を意図的に薄くする

職場での人前でのやりとりが親密だと、相手は「私達は親密な関係」と確信して、プライベートまで関わろうとしがちです。

第三者の前で、相手との関係を「業務中心」「さっぱり目」にすると、相手も距離感に気づくようになります。

8．第三者を巻き込む

2人きりの距離感がつらいときは、「みんなで行きませんか？」「◯◯さんも一緒なら」と提案することで、相手との距離を自然に薄めることができます。

複数人でのみ付き合う「グループ化」は、距離感を調整するのに役立ちます。

9．プライベートを明かさない

「プライベートの話」が広がると、相手は親しさを感じやすくなります。距離感を縮めたくない人には、プライベートを明かしすぎないようにします。

仕事の話、時事ネタ、トレンドなど、無難な話題を選びましょう。

10．相手の誘いを受け流す

「今度〇〇行こうよ」と言われても、笑って受け流す、冗談っぽくかわすなど、断らずに濁すようにします。

• 「あ〜いいですねぇ！でも最近バタバタしててなかなか時間取れなくて…」
• 「みんなで行けたら楽しそうですね〜」
• 「今ちょっとプライベートが立て込んでて。落ち着いたらこっちから声かけるね！」

このようにして、濁すスキルを磨きましょう。

11．誘いに乗っても短時間で切り上げる

すべての誘いを断ると関係がギクシャクする場合があるときには、短時間の付き合いにします。

「30分だけお茶する」「ランチは月に1回だけ参加する」など、最小限の付き合いにとどめましょう。

12．距離感がつらい理由を整理する

そもそも、なぜその人の誘いがつらいのか振り返ってみましょう。時間を取られるのが嫌？距離感がしんどい？同僚と遊ぶ価値観が合わない？

つらい理由を整理することで、自分がどういう人間関係を望んでいるかが見えてきます。自分自身のスタンスが明確になると、より自信をもって断ることができるようになります。